吸玉療法とは
中国で古来より始められた民間療法です。
「皮膚を陰圧で吸引することにより気血の巡りを良くし病気を治す」
療法のことです。
カッピング療法ともいいます。
- 血液をきれいにする
- 血行を良くする
血の道と言われるように女性と血液はとても深い関係です。
(血の道とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどこれら女性特有の病態を表現する日本独自の病名として江戸時代から用いられてきた漢方医学の用語)
血液が滞りやすい状態を東洋医学では瘀血といいます。
瘀血は冷えやシミ、筋腫、生理痛や不妊にも関係が深いとされています。
そのような血の道症に関わる症状などに、古来より吸玉療法が用いられてきました。
また、私たちの目や胃や神経などの身体は、60兆個の細胞からできています。
その身体の元となる細胞に栄養と酸素を届けるのは血液です。
ですから血液の環境を整えることは最も大切な事の一つ考えられます。
私が吸玉療法に興味を持ったのが中国の婦人科病院へ研修の時です。
ほとんどの方が鍼治療と一緒に吸玉療法を受けておられました。
瘀血があると吸玉療法をするとその部分が色となって現れます。
正常な跡はピンク色ですが瘀血が多いほど黒紫色に近づきます。
乳腺炎の方は、その胸の裏側の背中に。
生理痛やPMS、不妊などの子宮・卵巣のトラブルの方は、腹部や腰部の反応点に瘀血の跡がくっきりと出ていました。
中国でたくさんの症例を見せてもらい
『これはやるしかない‼︎』と吸玉カップをスーツケースに詰めて帰国したのでした!
吸玉療法は続けていますと瘀血の色が変化します!
瘀血を改善し血流をよくするため定期的にされることをおすすめします。